放置自転車問題解決への協働取組
(写真)2010-03-25 確認書締結式
右:弊社代表取締役 海老沼孝二 中:近藤やよい足立区長 左:足立義雄 綾瀬防犯対策推進協議会議長
■綾瀬は地域の美化運動などが活発
東京23区の東北に位置する足立区・綾瀬。この綾瀬地域にある町会・自治会、商店街などの地域団体は、地域の力で、まちを美しく住みやすいまちにしていこうと、清掃活動、ポイ捨て防止啓発活動、駅周辺パトロールなど美化運動に古くから取り組んでいます。
■ビューティフル・ウィンドウズ運動
足立区では、平成20年度より、美しいまちは犯罪も少なくなるという「割れ窓理論」をもとに、「ビューティフル・ウィンドウズ運動(BW運動)」を展開。地域の美化推進・防犯活動の支援、路上喫煙禁止の推進などの取り組みが実施されるようになりました。
■綾瀬防犯対策推進協議会を設立
そうした中、足立区は、綾瀬地域をモデル地区として、地域団体、学校、鉄道事業者、警察、区などを構成メンバーに、BW運動と連動し「自分たちのまちは自分たちで守る」ことを目的に、平成21年に「綾瀬防犯対策推進協議会」を設立。防犯パトロール、禁煙特定区域の指定など、活発に防犯・美化運動を始めました。
■自転車盗の課題。プロジェクト設置
協議会が活動を続けていくなかで、区内でも特に自転車盗難が多いのが綾瀬地域であることが大きな課題となっていました。そこで課題解決のためには、放置自転車を減少させることが効果的であることから、協議会・民間駐輪場事業者・足立区の三者が協力して、綾瀬地区放置自転車対策プロジェクトを発足し、課題解決にあたることとしました。
■確認書を締結。三者の協働へ
平成22年3月に三者で確認書を締結。協議会はパトロールや地域の啓蒙活動を、足立区は街頭指導・放置自転車撤去の強化、民間駐輪事業者は短時間無料駐輪サービスの提供をすることにしました。
■当社施設で2時間無料サービス提供
民間駐輪場事業者のひとつである当社でも、綾瀬地域内の施設13箇所(開始当初)で、2時間無料駐輪サービスを提供。短時間の買い物などでも自転車を駐めやすい環境をつくりました。
■効果をあげ、放置も盗難も減少
プロジェクトの取り組みは、三者の協働のもとで推進され、大幅に放置自転車が減少。さらに自転車盗難の減少へと繋がりました。
2時間無料駐輪サービスを提供することで、地域社会に貢献
足立区自転車盗件数 300件減少
(2013年2828件→2014年2528件 10.6%減少)
▼2時間無料サービスを提供している駐輪場
足立区内 26か所 3597車室(2014年1月現在)
■プロジェクトの活動事例(路面ステッカー)
綾瀬の地元の小中学校の生徒児童のみなさんに「放置自転車禁止ポスター」と「美しく安全なまちづくりをテーマとした標語」を応募していただき、その作品を使用した駐輪マナーの啓発活動をはじめました。放置自転車禁止ポスターを使用して、1枚1枚絵柄の異なる路面ステッカーを180枚作成し、綾瀬駅付近の道路に貼りました。