総合自転車対策への取組
■自転車先進区を目指す江戸川区
東京都の東端に位置し、周辺を川と海に囲まれた水辺豊かな江戸川区。自転車問題に関して先進的な取り組みを実施しており、全国的にも注目を集めています。とくに、「自転車の走るまち・放置自転車ゼロ」を目指して始めた「総合自転車対策」は、大きな成果をあげていることで知られています。
■放置自転車に有効な総合自転車対策
この総合自転車対策は、平成17年度より4本の柱をコンセプト(①駅前駐輪場の整備、②放置禁止区域のエリア制実施、③自転車業務駅別委託による放置自転車啓発活動の効率化、④自転車利用者のマナー向上)に始められました。
■駅別委託で自転車業務を効率化
なかでも、自転車業務駅別委託による放置自転車啓発活動の効率化については、従来別々に業務委託がされていた、「駐輪場運営」「啓発・撤去」「集積・返還」の業務を駅別に一括委託し業務の効率化を図る、放置自転車対策として画期的な施策となっています。この取り組みの結果、江戸川区の放置自転車は、大幅に減少しました。
■当社も総合自転車対策の一翼を担う
当社は、平成17年度より、都営新宿線・一之江駅において業務を受託。業務開始6ヶ月後には、駅周辺の放置自転車は、ほぼ一掃されました。その後、ていねいな啓蒙・啓発活動を心がけ業務を推進。以来、毎年の業務評価で高評価を頂き、継続して業務を受託し、今日に至っています。
■業務受託前と現在の様子
▼一之江駅・南口広場(平成17年→平成25年)
▼新中川・瑞江大橋(平成17年→平成25年)
▼一之江駅・駅前広場(現在)
▼一之江駅西口駐輪場
▼集積所(撤去放置自転車の保管場所)
▼一之江駅東口機械式駐輪場
▼放置自転車撤去活動車両(軽トラックを利用)
■一之江駅総合自転車対策業務 概要
実施場所 | 東京都江戸川区一之江駅周辺 | |
従事者数 | 42名(シルバー人材センター含む) | |
(平成27年4月現在) |
■足立区でも総合自転車対策を実施へ
東京23区の最北端に位置し、四方を川でかこまれ、歴史と人情があふれる足立区。平坦な土地柄であること、駅周辺に住宅街が広がっていることなどから、自転車利用者が多いまちです。
こうしたなか足立区では、平成23年度より、放置自転車の減少、駐輪場利用率向上及びサービスの向上、放置自転車の指導・啓蒙を図り、快適で安全・安心な、よりよいまちづくりをすることを目的として、足立区総合自転車対策業務に取り組み始めました。
■課題の多い北千住地区などが対象に
総合自転車対策は、それまで個別に発注されていた3つの自転車業務、「自転車駐車場の運営」「放置自転車の撤去・移送業務」「移送所での撤去自転車返還業務」を一括で業務委託し、これらの業務をより効率的に、効果的に行うというものです。
足立区ではじめて実施された総合自転車対策業務は、とくに放置自転車の問題が多かった地域(北千住・五反野地域)を含む、区内6駅の地域で実施されることになりました。
■当社の的確な提案が採択される
当社は、各地域の実情に合わせた放置自転車対策や、総合自転車対策の最大のメリットである一括業務委託による業務効率化と費用低減策、さらには、それまでにない中高生の職場体験学習受け入れなどの施策をプロポーザルで提案。この結果、最小の経費で最大の効果を謳った当社の提案が採択され、平成23年度開始当初より今日まで業務を担っています。
現在では、放置自転車が劇的に減少し、業務の効果が表れています。
■業務受託前と現在の様子(平成23年→平成26年)
▼北千住駅 国道4号交差点付近
▼五反野駅 北側
▼北千住 千住ほんちょう商店街
放置自転車をしないよう啓蒙活動を実施しながら、ていねいに周辺駐輪場へご案内し、
地域のご協力を得て、放置自転車を一掃。
▼北千住南自転車駐輪場
▼放置自転車の撤去活動の様子
▼北千住 千住ほんちょう商店街
■足立区総合自転車対策業務 概要
業務内容 | 自転車駐車場の管理運営 放置自転車の撤去・移送業務(6駅周辺) 撤去自転車返還業務 |
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実施場所 | 東京都足立区 北千住駅・他5駅周辺 | |
従事者数 | 45名 | |
管理台数 | 北千住南自転車駐車場 | 1218台 |
レンタサイクル | 10台 | |
千住大橋自転車駐車場 | 347台 | |
五反野北自転車駐車場 | 673台 | |
関屋自転車駐車場 | 164台 | |
ベルモント公園 自転車駐車場 |
194台 | |
移 送 所 | 中央本町移送所 | |
所在地 | 東京都足立区足立四丁目 | |
収容台数 | 1000台 |